「売れない土地は放置しない方が良い」
よく耳にする言葉ですが、皆さんはその理由、どこまで把握しているでしょうか。
このように言われているのは、当然売れない土地の放置によって、売主にさまざまなデメリットが生じるからです。
今回は、具体的にどんなデメリットがあるのかについて、解説していきます。
税金が無駄になる
売れない土地を放置するデメリットには、まず“税金が無駄になる”ということが挙げられます。
土地の所有者は、固定資産税や都市計画税などの税金を支払わなければいけませんが、これは使用している宅地のみにかかるものではありません。
当然、持っているだけで使っていない土地にもかかります。
また、たとえ売り出し中の土地であっても、所有権が他の人物に移らない限り、その土地の税金を負担するのは売主です。
所有者がその土地を手放したわけではありませんからね。
したがって、なかなか売れない土地において特に対策を取らず、「そのうち売れるだろう」と悠長なことを言っていると、売主の資産はどんどん目減りしていきます。
価値が下がる場合がある
土地は建物と違って、顕著な劣化が見られない不動産です。
ただ、価値が下がらないわけではありません。
例えば、売れない土地周辺の人口が減少していくと、ニーズは少なくなり、それに伴って価値も下がっていくでしょう。
また、売り出し中に嫌悪施設が近くにできることで、著しく価値が下がってしまう可能性もゼロではありません。
そのような状況になれば、たとえ買い手が付いたとしても、予想を大幅に下回る価格でしか売却できない可能性が高いです。
近隣トラブルが起こる可能性がある
売れない土地を放置していると、近隣トラブルの引き金になってしまう可能性もあります。
売主が定期的に現地に訪れ、適切な維持管理をしているのであれば別ですが、そうでない場合、雑草が繁殖したり、ゴミが捨てられたりするかもしれません。
また、これらが虫や悪臭の原因になると、当然所有者である売主が責任を問われる形となります。
もっと言えば、雑草やゴミの処分は、当然売主が費用を負担して行わなければいけません。
ちなみに、売れない土地に建物が残っている場合は、不審者が勝手に住んでしまったり、放火されてしまったりする可能性もあります。
売れない土地は放置せず“売るための工夫”を!
早急に土地を売りたいものの、売れない原因がわからず、結果的に放置してしまっているという売主もいるでしょう。
その場合は、まず基本的なところからチェックすることをおすすめします。
以下のような問題がある場合、なかなか土地の買い手は付きません。
①売り出し価格が高い
どれだけ条件の良い土地であっても、売り出し価格が高いとなかなか売れません。
また、このような土地の価格は、売主が周辺相場を参考にせず設定している可能性が高いため、1度見直しましょう。
②土地の形状・状態が悪い
例えば、旗竿地や三角地などの不整形地は、使い勝手の悪さからあまり買い手が付きません。
もちろん、ゴミが散らかっていたり、草が生い茂っていたりする土地も、内見の時点で見限られてしまう可能性が高いです。
③不動産会社選びがうまくいっていない
例えば、マンションの売却に強い不動産会社に対し、戸建て付きの土地売却を依頼しているような場合、これまでの実績が少ないため、買い手は見つかりにくくなります。
まとめ
できる限りの努力・工夫をした結果、それでも土地が売れないというのは致し方ないことです。
ただ、売れない状況から脱却しようとせず、土地をそのままの状態にしているようでは、買い手が付かなくても無理はありません。
また、売れない土地を放置することは、ただ売主の首を絞めることであり、そこから事態が一気に好転するとは考えにくいです。
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